透析センターは当病院4Fにあり、40床のベッド(内2床個室)と40台のコンソール(ニプロ社製NCV-3を33台、日機装社製DBB-100NXを7台)を新規導入し、血液濾過透析療法を中心とした血液浄化療法を提供 しています。
透析センターは個々のベッドはすべて全自動ベッドになっていて調整が自由にでき、ベッド間隔を広く配置することで、車いすでも容易に移乗ができるようになりました。
各ベッドにはBS対応テレビが設置してあり、男女別更衣室には個人用のロッカーを設置しております。
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ベッド数 : 40床
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血液検査 : 毎月2回
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胸部レントゲン : 毎月1回
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心電図 : 年に1回
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サービス : 液晶テレビの視聴(有料)
透析センターでは下記予定にて血液浄化療法を行っております。
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血液透析療法(Hemodialysis;HD)
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血液透析濾過療法(Hemodiafiltration; HOF)
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血液直接潅流療法(Direct Hemoperfusion; DHP)
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間歇補充型血液濾過透析療法(Intermittent Infusion Hemodiafiltration;I-HDF)
電子カルテ・システム(富士通社製)を新規導入し、透析管理システム(ニプロ社製Dia com)と連動することにより患者さんの体重管理、検査データ、注射薬剤など透析療法全体をコンピュータ一で一元管理しています。
透析療法で使用される透析液は1人当たり120ℓ(治療時間:4時間)です。患者さんの血液はこの透析液と透析膜を介して週3回接触する事となります。この事から透析液清浄化は当然行われなければならないものです。透析液の清浄化管理は透析液中のエンドトキシン(細菌の一部)を測定する方法と細菌を培養し測定する方法にて評価しています。当センターでは専任の臨床工学技士により厳密な管理が行われており、エンドトキシン;測定感度以下(<0.001EU/㎖)、生菌数;陰性(培養できない)状態を維持しています。(日本透析医学会の基準に準じています)
無菌的に調整された透析液を置換液として使用し、かつ大量の液置換が使用可能になることから、優れた臨床効果が得られる新しい方法であり、従来の透析療法の欠点や問題点を解決することができる治療方法です。オンラインでHDFを導入することで、患者さん に負担の少ない、体に優しい透析を行う事が可能となります。
この透析方法は、透析膜を介して透析液側の水分を血液側に(逆濾過透析液を間歇的に補充する) 一定に時間で自動的に補充する血液透析濾過(HDF)療法です。
これは、水質管理がしっかりできているからこそできる透析方法です。
もちろん、逆濾過透析液を間歇的に補充する量や補充液を回収する量をステップおきにプログラムすることで患者様毎の症状に応じた適切なI-HDF治療を行います。
期待できる効果としては、
末梢循環の改善
プラズマ・ リフィーリング(血管内に水分の移行)
透析膜の洗い流し作用による膜性能の維持
足攣りの軽減
などがあると言われています
当センターでは、透析日に御自宅周辺から当院玄関前まで、無料で送迎を行っています。 送迎を希望される方は、お気軽に透析センター・スタッフまで御相談ください。
※お時間や送迎ルートの調整があるため、ご希望に沿えない場合も御座いますので、早めにご相談ください。
透析センターの見学は、事前にお電話を頂けましたら随時お受け致しております。市外など遠方からの転院をご希望の方は病院·医療相談員まで御連絡下さい。
当院の透析センターでは、あらゆるニーズに対応すべく、シャント手術から透析導入、合併症予防治療、社会復帰までトータルに透析生活をバックアップいたします。また、フットケアの積極的な取り組みにより、病変の早期発見、予防と改善につなげ、患者さんの足を守るサポートをしています。
代表的な血液浄化法です。体外循環によりダイアライザー(透析器)に血液を通して、血中の老廃物と余分な水分を除去します。標準的には1回あたり3~5時間の治療を週3回行います。
血液透析と濾過を組み合わせた血液浄化療法です。小分子物質からβ2-ミクログロブリンなど低分子蛋白まで幅広い領域の尿毒症物質を除去することができます。
オンライン HDFは、透析液をそのまま補充液として使用するため補充液量が多くなり、より多くの濾過でより多くの老廃物を除去できます。
身体の過剰な水分除去を目的とした治療です。別名「水引き」と呼ばれたりしますが、その名の通り、血液中の老廃物の除去はできません。血圧が下がりやすくて、うまく除水できない時に ECUMが行われます。