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Prostate cancer前立腺がん

前立腺がんとは

近年日本人にも前立腺がんが急増しています。原因としては食生活の欧米化などに原因があるといわれていますが、検査方法の発達により、かつてはみつけられなかった早期の前立腺がんがみつかる方が増えてきたこともあげられます。

前立腺におこる病気は、主に前立腺肥大症と前立腺がんですが、両者はまったく違う病気です。
いずれも中高年以上の男性の病気ですが、前立腺肥大症は比較的初期から症状があらわれることが多いのに対し、前立腺がんそのものの症状はかなり進行するまであらわれません。そのため早期発見には検査を受ける必要があります。

前立腺がんは年齢に比例して増加します。家族や親戚に前立腺がんのいる人は40歳代から、そうでない人も50歳になったら前立腺がんの検査(まずはPSA採血)を受けることをおすすめします。

検査について

まずはPSA検査が重要です。血液中のPSA(前立腺特異抗原)と言われる物質を測定し、数値が上昇していれば前立腺がんの可能性が高くなります。これは通常の血液検査です。あわせて触診や、必要に応じて経直腸的超音波検査をおこないます。これらの検査で前立腺がんが疑われる場合には、針生検による確定診断が必要となります。針生検は前立腺に針を刺して前立腺の組織を少しずつ採取し、がん細胞の有無、悪性度などを確認します。

生検によって前立腺がんが認められた場合は、限局がん(前立腺の中だけにとどまるがん)か、進行がん(浸潤、転移があるがん)かの診断のために、さらにいくつかの画像診断が必要となります。

前立腺がんの治療について

治療はがんの進行度や悪性度、年齢、患者様の希望を考慮して決められます。一般的に限局がんの場合は、75歳以下の方には手術による前立腺全摘出が勧められます。ただし最近では治療の選択肢が広がっており、手術を行わずに小さな放射線源を患部に埋め込む密封小線源治療なども行われています。このほか放射線照射や内分泌療法、悪性度が低いケースでは無治療で経過をみるケースもあります。
転移が認められたり、高齢の方では一般的には内分泌療法(ホルモン療法)の対象となります。注射や内服薬により男性ホルモンの分泌を低下させ前立腺がんの増殖を抑えます。通常は外来通院での治療が可能です。

上記以外にも様々な治療法とその組み合わせがあります。いずれにしてもそれぞれの患者様によって治療法の選択や効果は異なりますので、十分に主治医と相談することが必要です。